ドル円133円台前半、イベント後の下値試しを終え反発基調
12日午前の東京市場でドル円はじり高推移。朝方133.03レベルで取引の始まったドル円は、序盤は133円を挟んでもみ合ったものの、昨晩米長期金利が急反発したことでドル円が買い戻された流れを受けて、徐々に値を上げる動きとなりました。11時半ごろに一時133.49の高値をつけた後、東京時間正午現在は133.43レベルで取引されています。
日経平均株価は、米国で過度のインフレ懸念が後退したことが好感され、大きく買いが先行。ほぼ全業種で上げて、前営業日比660円の大幅高で午前の取引を終了しています。
昨日、一昨日と相次いだ米物価指標の予想外の伸びの鈍化に、昨晩一時131.74の安値をつけ、本邦祝日中に3円幅以上の急落を見たドル円ですが、米長期金利の再上昇、株価の堅調等に値ごろ感からの買いも入り、本日午前はドル買いが優勢となっています。
テクニカルにはドル円は、一昨日夜米国CPI発表後の急落で、短期間の持ち合いを下抜けて一目均衡表の「雲」の中に沈み、更に昨日PPI発表後は一時90日線を割り込む場面もありました。しかし両日ともに一目均衡表の「雲」の下限は抜けずに下げ止まり、本日は「雲」の中で転換線(132.99レベル)に絡んでの推移となっています。
米国のCPI、PPIの鈍化について市場は好感をもって受け止めており、株式市場にリスク選好が戻る一方で、FRBはすぐには利上げペースを落とさないとの見方も広がり、いったん下げた米長期金利も昨晩からは急反転。この傾向が続くのであれば、ドル円にとってはいずれもサポートとなることから、さらなる下値追いは現状では考えにくい状況です。この後、午後から海外時間にかけても主要国の株価動向と米長期金利の動きを要注視です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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