基本FOMC待ちだが、米指標発表等にも要注意(7/26夕)

26日の東京市場はレンジ取引。136円半ばを挟んだ40ポイント程度の一進一退で、明確な方向性は乏しかった。

基本FOMC待ちだが、米指標発表等にも要注意(7/26夕)

基本FOMC待ちだが、米指標発表等にも要注意

〇本日のドル円、明確な方向性なく、136円半ばを挟んだ40ポイント程度での一進一退
〇FOMCを控え、本日NY時間は136円後半から137円前半を中心としたレンジ取引となるか
〇テクニカルには移動平均の21日線(136.75-80)がドルの上値を阻んでいる感、上値は重そう
〇本日は、7月消費者信頼感指数・リッチモンド連銀製造業指数発表、米企業の決算発表も予定される
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジは136.00-137.10、昨日高値136.78の攻防にまずは注目
〇ドル安・円高方向は、本日東京安値136.30レベルが最初のサポート

<< 東京市場の動き >>

26日の東京市場はレンジ取引。136円半ばを挟んだ40ポイント程度の一進一退で、明確な方向性は乏しかった。

ドル/円は136.65-70円で寄り付いたものの、基本はレンジ取引。ただ、日米株価の動きなどをにらみつつ、一時的にはドル売り・円買いの動きも観測されたが続かなかった。136円半ばを挟んだボックス圏から抜け出せず、結局明確な方向性も出ない。16時現在では136.65-70円で推移し、欧米市場を迎えている。

一方、材料的に注視されていたものは、「ロシア情勢」と「新型コロナ」について。
前者は、ウクライナにおける戦闘ももちろん気掛かりだが、ここ最近のロシア関連ニュースはおおよそ2つに大別できる。ひとつは、ロシアから欧州に天然ガスを送る主要パイプライン「ノルドストリーム1」についてで、依然として供給量は元の水準まで戻っていないようだ。なお、ブルームバーグは「ロシアによるドイツへのガス供給は今後一段と削減」と伝えている。一方、それとは別に「穀物輸出再開」問題も引き続き俎上にのぼっていたようだ。ただ、ラブロフ露外相は「穀物の輸出再開をめぐる合意はロシアの特別軍事作戦を妨げるものではない」と述べたうえ、「港周辺への攻撃でも問題はない」と発言しており、再開を阻害する要因になりかねないとの声も多い。

対して後者は、先週末から昨日にかけて「松野官房長官がコロナ感染」と伝えられたうえ、中国上海市政府が「市民に26-28日に新型コロナ集団検査実施を指示」したとの報道も。さらに、オーストラリアでコロナ変異株が猛威を奮い、「感染・死者が記録的水準になった」ともされていた。米国では21日に罹患が判明したバイデン米大統領がそろそろ職務に復帰できる見通しが立ったことは明るい材料だが、米国内における感染そのものは再び広がりつつあるようで懸念する向きもある。

<< 欧米市場の見通し >>

ドル/円は14日の139.39円を当面の上値、22日の135.57円で同安値をつけた可能性がある。明日のNY時間に注目の米FOMCという重要材料を控えていることもあり予断を許さないが、少なくともそれに向けた本日NY時間などは前記したレートに挟まれたレベル、さらにいえば136円後半から137円前半を中心としたレンジ取引か。足もとは、次の方向性を探る動きとなる可能性もある。
今週は重要な米経済指標の発表が多く、注目材料目白押しだが、週間最大の関心事といえばやはり明日の米FOMCになるだろう。一時取り沙汰されていた「1.0%」との見方は後退したが、それでも「0.75%」の利上げが実施されることはほぼ市場のコンセンサスだ。もちろん、そんな実際の利上げ幅にも注意が必要な反面、先行きの見通しを注視している向きも多い。低調な経済指標もあり、米金融政策が修正されるとの指摘も一部で取り沙汰されているようで、事実とすれば明日がトレンド転換を迎える正念場となりそうだ。

テクニカルに見た場合、断言できないがドル/円は目先のレンジ上下トライに失敗した感がある。つまり、いましばらくは135.57-139.39円というなかでの往来相場か。ただ、先週末にしっかりと割り込んできた移動平均の21日線(136.75-80円)が昨日そして本日とドルの上値を阻んでおり、その上値は重そう。一時的に超えていくことはあっても、上のレベルに定着することは難しいだろう。

一方、本日は米経済指標として、7月の消費者信頼感指数や同リッチモンド連銀製造業指数が発表されるほか、アルファベットやマイクロソフトを中心に米企業の決算発表も目白押しだ。米FOMC前で動かない、とタカをくくっていると足を掬われかねない。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは136.00-137.10円。ドル高・円安方向は昨日高値136.78円の攻防にまずは注目。抜ければ137円台乗せも否定できない。
対するドル安・円高方向は、本日東京安値である136.30円レベルが最初のサポート。割り込めば先週安値の135.57円がターゲットになるが、取り敢えずは底堅そう。

基本FOMC待ちだが、米指標発表等にも要注意

ドル円日足


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