一時134円台まで下落、今度こそ調整局面となるか(7/1夕)

1日の東京市場はドルが続落。ドル/円は6月27日、今週初め以来の134円台を一時示現している。

一時134円台まで下落、今度こそ調整局面となるか(7/1夕)

一時134円台まで下落、今度こそ調整局面となるか

〇本日のドル円、当初136円前後まで上昇するも、後にリスク回避の動きに押され134円台を一時示現
〇ドル高基調そのものに変化はないが、6/29に137.00を示現したのち調整局面入りした様子
〇昨日発表の米経済指標不冴えにより再び景気減速懸念、本日の指標結果次第でドル売り進む可能性も
〇本日、6月製造業PMI確報やISM製造業景況指数など発表予定
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジは134.30-135.80、本日東京高値136円レベルが強い抵抗か
〇ドル安・円高方向は、本日東京安値134.75レベルの攻防にまずは注目

<< 東京市場の動き >>

1日の東京市場はドルが続落。ドル/円は6月27日、今週初め以来の134円台を一時示現している。

ドル/円は135.75円レベルで寄り付いたのち、当初はドル買い先行。136円前後まで一時値を上げている。しかし、日米株価が弱含みに推移したうえ、米長期金利が低下したことなどを嫌気。徐々にリスク回避の動きに押される展開となると、ドル/円も目先高値から1円以上下落した134円台まで一気に値を崩している。16時現在でも、そのままドルの安値圏135.05-10円で推移し、欧米市場を迎えていた。

一方、材料的に注視されていたものは、「ロシア情勢」と「荒れ模様のビットコイン」について。
前者は、ウクライナにおける戦闘は引き続きロシア軍の攻勢が伝えられているなか、「ロシア軍が黒海の蛇島から撤退」といった別の報道も。これを受け、港湾封鎖が緩和されるとの期待感も取り沙汰されていた。またポーランド首相から「EUとロシアは物資輸送で解決策が必要との認識で一致している」との発言も聞かれていたが、今後果たして実りある進展を迎えることが出来るのだろうか。
対して後者は、昨日から本日にかけて暗号資産ビットコインはかなり激しい上下動。2万ドル台から18600ドル台までと、一時大きく下落したものの、舌の根も乾かぬうちに2000ドルを超える急反発をたどっている。100%を超える戻し幅で、いわゆる「行って来い」。しかし、それで終わりではなく、本日東京で目先高値をつけたのち再び1500ドル近い下落を記録するなど、なかなかのジェットコースター相場だった。

<< 欧米市場の見通し >>

ドル高基調そのものに変化はないが、ドル/円は6月29日に137.00円を示現したのち調整局面入りしたようだ。これまでにも、幾度となくダマシも観測されており予断を許さないが、チャートを見る限りドルの上値も重そう。むしろ、6月23日安値134.27円を下回るようだと、時間ではなく価格的な調整局面入りとなる可能性もあり得る。16日安値131.49円に向けた、さらなるドル安の進行も。
度々指摘しているが、単純な金利差だけを考えれば間違いなくドル高・円安にバイアスが掛かるものの、それに歯止めをかけていたのが性急な米利上げを受けた景気減速懸念。そうしたなか、一昨日にパウエルFRB議長氏が懸念を払しょくするような強気コメントを発し、一時後退観測も指摘されたが、昨日発表された米経済指標は冴えず。再び懸念が鎌首をもたげる格好となっている。なお、本日NY時間に発表される米経済指標も悪化傾向を示せば、さらにドル売りが進むといった見方もある。

テクニカルに見た場合、調整局面入りを予想するなかドルが予想外の続伸−−などという展開もあり、今回も油断は禁物。しかし、月替わりをしたこともあり、ようやく本格的なドル高の調整局面入りを指摘する声も聞かれ始めた。6月23日安値134.27円は近いレベルに移動平均の21日線も位置するなど、なかなか強いサポートか。まずは同レベルの攻防に注目だ。

一方、本日は米経済指標として、6月の製造業PMI確報や同ISM製造業景況指数などが発表される予定となっている。もともと注目度は決して低くなかったが、昨日発表された米指標が冴えなかっただけに、さらに関心が高まっているようだ。

そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは134.30-135.80円。ドル高・円安方向は本日東京高値136円レベルが強い抵抗になりつつある感。その手前、135円半ばなども少しずつオファーが溜まりはじめているようだ。
対するドル安・円高方向は、本日東京安値134.75円レベルの攻防にまずは注目。割り込むと6月23日安値134.27円を目指す展開か。

一時134円台まで下落、今度こそ調整局面となるか

ドル円日足


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