ドル円、135円台で底堅く推移。米金利の上昇と米株の底堅さが支援材料に(6/28朝)

週明け27日(月)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。

ドル円、135円台で底堅く推移。米金利の上昇と米株の底堅さが支援材料に(6/28朝)

ドル円、135円台で底堅く推移。米金利の上昇と米株の底堅さが支援材料に

〇ドル円、米長期金利上昇、株価の堅調に米国時間朝方135.54まで上昇、底堅い動き
〇ユーロドル、リスク選好回復と欧州債利回り上昇等に1.0615まで上昇するも1.057台へ反落
〇ドル円、テクニカルの地合い強く、ファンダメンタルズもドル円の上昇を連想させる材料揃う
〇ドル高・円安トレンドの継続をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ:135.00ー136.25

海外時間のレビュー

週明け27日(月)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。@株式市場の軟調推移(日経平均株価や時間外の米ダウ平均株価の下落)や、A原油先物価格の冴えない動き、B上記@Aを背景としたリスク回避ムード、C本邦輸出筋と思しき実需のドル売りが重石となり、アジア時間朝方にかけて、安値134.52まで下落しました。しかし、6/24安値134.35をバックに下げ渋ると、D米金利上昇に伴うドル買い圧力(米10年債利回りは3.12%から3.21%へ急上昇)や、E株式市場の底堅い動き(米主要株価指数は先週末金曜日の急騰の反動でやや弱含むも引き続き高値圏での推移を維持)、F上記Eを背景としたリスク選好ムード、G米5月耐久財受注(結果0.7%、予想0.2%)の良好な結果が支援材料となり、米国時間朝方にかけて、高値135.54まで上昇しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間6/28午前5時00分現在)では、135.45前後で推移しております。

週明け27日(月)のユーロドル相場は上昇後に伸び悩む展開。アジア時間正午にかけて、安値1.0550まで下げ幅を広げるも、売り一巡後に下げ渋ると、@欧州株の底堅い動き(リスク選好のユーロ買い・ドル売り)や、A欧州債利回り上昇に伴うユーロ買い圧力、Bポルトガルの都市シントラで開催されるECB年次フォーラム(欧州版ジャクソンホール)を控えたポジション調整、C心理的節目1.0600突破に伴う仕掛け的なユーロ買い・ドル売りが支援材料となり、米国勢参入後に、高値1.0615まで上昇しました。しかし、一目均衡表雲下限や21日移動平均線に続伸を阻まれると、D米金利上昇に伴うドル買い圧力や、EG7首脳による対ロ制裁強化確約報道(エネルギー供給が一段と逼迫するとの警戒感→欧州経済のスタグフレーション懸念)が重石となり、本稿執筆時点(日本時間6/28午前5時00分現在)では、1.0575前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は一時134円台へ値を崩す場面も見られましたが、概ね135円台での底堅い動きが続いております。ローソク足が全てのテクニカルポイントの上側に位置していること(ダウンサイドに複数のサポートポイントが控えているため、下がったところではサポートラインをバックに押し目買いが出易い)や、日足・週足・月足の全てで強い買いシグナル(一目均衡表三役好転+強気のパーフェクトオーダー+ダウ理論の上昇トレンドの組み合わせ)が成立していることなどを踏まえると、テクニカル的に見て、地合いは強いと判断できます。ファンダメンタルズ的に見ても、@米FRBによるタカ派姿勢の明確化や、A日銀による金融緩和の長期化スタンス、B上記@Aを背景とした日米金融政策の方向性の違い、C米国によるドル高容認姿勢(米国はインフレ抑制に繋がり得るドル高を容認する構え)、

D上記Cを背景とした日銀による円買い為替介入のやり辛さ、E米リセッション懸念の後退期待(セントルイス連銀ブラード総裁は先週末金曜日に「米経済は力強い回復を示しており、リセッション入りの確率について議論をすることは時期尚早」と発言)など、ドル円相場の上昇を連想させる材料が揃っています。以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル高・円安トレンドの継続をメインシナリオとして予想いたします(米金利上昇に伴うドル買い圧力と、米主要株価指数上昇に伴うリスク選好の円売り圧力の組み合わせを想定)。尚、本日は米6月コンファレンス・ボード消費者信頼感指数や、米6月リッチモンド連銀製造業指数、サンフランシスコ連銀デーリー総裁発言などに注目が集まります。米経済指標が良好な結果を示す場合や、米当局者よりタカ派的な発言が見られる場合などには、ドル円が6/22に記録した直近高値136.72に向けて上値を伸ばす可能性もあるため、本日海外時間はドル円のアップサイドリスクに注意が必要でしょう。

本日の予想レンジ:135.00ー136.25

注:ポイント要約は編集部

ドル円、135円台で底堅く推移。米金利の上昇と米株の底堅さが支援材料に

ドル円日足

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