ドル円136円割れ、元財務官の介入可能性示唆発言等に高値圏から反落 (6/23午前)

23日午前の東京市場でドル円は小幅反落。

ドル円136円割れ、元財務官の介入可能性示唆発言等に高値圏から反落 (6/23午前)

ドル円136円割れ、元財務官の介入可能性示唆発言等に高値圏から反落

23日午前の東京市場でドル円は横ばい後に反落。朝方、136.25レベルで取引の始まったドル円は、新規材料難の中、136円を挟んでもみ合った後、ポジション調整的なドル売りの動きが強まり、正午にかけて下げ幅を広げる展開となりました。午前中、中尾元財務官が「為替介入の可能性は排除できない」と述べたことがドル売りを加速させた他、昨日FRBパウエル議長の議会証言で米国のリセッション懸念が再度確認されたこと、米長期金利が昨日急落したこと等もドル円の頭を重くしています。東京時間正午現在は135.30レベルで取引されています。

日経平均株価は、昨晩の米市場で、終盤、米主要株価指数が揃って前日比沈んだことを受けて売り先行で始まりましたが、鉄道、医薬品等の銘柄に買いが入り、直ぐに前日比プラス圏に浮上、上げ幅は一時前日比250円を超えました。しかし時間外の米株先物が冴えない動きを見せる中で次第に売りに押され、前日終値付近での一進一退となった後、前日比ほぼ変わらずの2円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、注目されたパウエルFRB議長の上院銀行委員会での証言で、同議長は、「米経済が非常に力強く、金融引き締めに応じる体制が整っている」と証言しました。一方で質疑では、大幅利上げにより米経済がリセッションに陥る可能性があることを認め、経済のソフトランディングは「非常に困難なものになる」とも述べています。
証言は市場では想定内の内容と受け止められ、米株は急反発、米長期金利は10年債利回りで3.12%まで急落。ドル円は136円近辺で反応薄のままもみ合って、136.25レベルでアジア時間につないでいます。 

ドル円は、昨日東京早朝に136.71の約24年ぶり高値をつけてからは反落傾向ですが、それまでのターゲットであった135.15をサポートとして、底堅く推移しています。ここから先は当局者、要人からの円安牽制発言も増加するものと思われ、これまでのような速度での上昇は見込めないながらも、緩やかな円安傾向は継続しそうです。

ドル円136円割れ、元財務官の介入可能性示唆発言等に高値圏から反落

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