ドル円134円台半ば、FOMC後の米長期金利につれての動き
16日午前の東京市場でドル円は堅調推移。未明のFOMC後の乱高下の後、朝方、133.84レベルで取引の始まったドル円は、FOMC後に一時3.27%台に低下していた米10年物国債利回りが東京時間に上昇に転じた流れを受け、134円台を回復。10年債利回りが3.37%台をつけると、ドル円も134.68まで買い戻されました。その後は米金利もドル円もやや戻し、東京時間正午現在は134.48レベルで取引されています。
日経平均株価は、イベント通過後の材料出尽くし感で昨晩米主要株価指数が上昇した流れを受け、ほぼ全業種で買戻しが入りました。上げ幅は一時前日比600円を超えましたが、その後は売りも出て徐々に上げ幅を縮小し、367円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では、ドル円は、欧州序盤にかけECBが臨時理事会を開催するとの報道で、対ユーロでドルが売られたことなどから、一時134.30まで値を下げ、134円台半ばで米国時間を迎えました。
注目されたFOMCでは、市場の事前予想通り0.75%の大幅利上げが実施され、発表直後ドル円は134.95までいったん上昇しました。しかし、材料出尽くし感と、パウエル議長が記者会見で「0.75%の利上げが一般化するとは予想しない」などと発言したことから、米金利上昇加速懸念が後退。市場に安堵感が広がるとともに米長期金利が急低下し、ドル円は133.51まで急落する荒い値動きとなりました。その後はやや買い戻され、133円台後半でアジア時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は未明の急落で5/30以来の急上昇のトレンドラインを下放れ、やや調整色が濃くなってきています。
午後以降は、FOMC後に一旦下がった米長期金利がどのあたりの水準で落ち着くかや、株価の上昇が今晩も維持できるかに注目です。
また、明日昼頃には本日明日開催の日銀の政策決定会合の結果が公表される予定となっています。通常はあまり為替相場に影響はでない同会合ですが、24年ぶりの円安進行に伴い、一部で緩和姿勢継続を疑問視する声が上がっていたり、本邦10年物国債市場に催促的な売り仕掛けの動きが出たりしている中で、いつも以上に声明文の内容、総裁会見に注目が集まりそうです。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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