ドル円134円台乗せ、高値更新後もみ合いに転じる
9日午前の東京市場でドル円は高値圏でもみ合い。朝方、134.25レベルで取引の始まったドル円は、時間外の米株先物が序盤反発したことで、9時過ぎに高値134.56をつけ、2002年2月以来約20年4ヶ月ぶり高値をつけました。その後は米株先物が反落する反面、米長期金利の上昇が続いたことの綱引きで、134円台前半でのもみ合いとなり、東京時間正午現在は134.28レベルで取引されています。
日経平均株価は前日終値付近で一進一退。昨晩海外市場での欧米株の軟調推移を受けての売りと、円安進行、原油価格高騰による輸出関連銘柄、エネルギー関連銘柄への買いが交錯し、こちらももみ合いとなりました。結局前日比44円の小幅高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では米長期金利が再び上昇、10年物米国債利回りが3.03%台を回復したことで、米国時間序盤にドル円は134.47まで上値を伸ばしました。その後米長期金利が反落したことで、ドル円も一旦133.61レベルに下げましたが、終盤にかけ米長期金利が再上昇、10年債利回りも一時3.05%をつけると、ドル円も再び134円台に乗せ、134.25レベルで東京時間を迎えています。
テクニカルにはドル円は、本日午前も高値を更新していますが、先週末からの上昇の勢いはやや鈍っており、一服感が出ています。ただ、節目の135円や、直近のターゲットである2020年1月高値135.15を射程内に入れながら、ここからそのまま下落に転じていくシナリオは考えにくく、最低限135円試しはあると考えるほうが自然です。今晩のECB理事会、明日の米CPI等重要イベントに対する警戒感からのポジション調整をこなした後は、イベント前にも再び135円を試す展開となる可能性が高いものと思われます。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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