米FOMC注目、レンジ放れへの期待感も強い
〇本日のドル円、終日通し値動き20ポイント程度、16時現在113.90-95で推移
〇113.47-115.06というレンジ取引続く、米FOMC控えレンジ放れへの期待強い
〇「3月0.25%利上げ」「年内3回利上げ」がコンセンサス、強気内容となるのか注目
〇本日は米FOMCとFRB議長記者会見、米12月新築住宅販売件数等も発表予定
〇本日欧米時間のドル/円予想レンジは113.40-114.40、114.15が最初の抵抗
〇ドル安・円高方向は113円半ばがかなり強いサポート、割り込んでも下値は堅い
<< 東京市場の動き >>
26日の東京市場はほぼ横這い。終日を通した値動きは20ポイント程度にとどまり、動意は極めて限定的だった。
ドル/円は113.85円前後で寄り付いたものの、目立った動意がうかがえず。寄り付きを挟んでの上下10ポイント程度、113.75-00円といった値動きにとどまっている。日米株価などに一喜一憂しつつも、NY時間に注目の米FOMCを控えていることもあり、積極的な動意はほぼ手控えられた。16時現在では113.90-95円で推移、欧米市場を迎えている。
なお、全体的に動意が限られるなか、なかなか活発な動きをたどっていたのがカナダドル。値幅そのものは決して大きくなかったが、対円やドルで緩やかな右肩上がりだった。
一方、材料的に注視されていたものは、「ウクライナ情勢」と「中国情勢」について。
前者は、当事者であるウクライナ国防相から「ロシアによる本格的な侵攻のリスクは深刻視していない」とやや楽観的なコメントが聞かれるも、周辺国である米欧諸国はまったく信じておらず。実際、バイデン米大統領からは「近く一部の軍を動かす可能性」などとした発言が聞かれていたほか、日経新聞は「米露、冷戦期以来の緊張」とした内容で報じていた。そうしたなか、フランスのマクロン大統領は、ウクライナ情勢をめぐり「ロシアのプーチン大統領との電話会談を28日に実施する」ことを明らかにしているが、果たして進展はあるのだろうか。
対して後者は、2月4日開幕の北京冬季五輪について、習国家主席が国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長と会談し、「国際社会の支持を得ている」などと強気の姿勢を改めて示したほか、韓国の国会議長が中国に一定の配慮をみせ「北京五輪に出席する」と発表していた。なお、それとは別に習国家主席は、カザフスタンなど中央アジア5ヵ国首脳とオンラインで会談を行い、関係強化を呼び掛けたことが明らかになっている。
<< 欧米市場の見通し >>
ドル/円はレンジ取引。1月も上旬にはそれなりに動いたものの、中旬以降はパッタリと動意が止まった感を否めず、実際113.47-115.06円という1.6円レンジは早くも2週間に達する。113円台後半を中心としたレンジ取引がいましばらく続くことも否定できないが、本日はNY時間に注目の米FOMCを控えていることで、レンジ放れへの期待も強い。果たしてレンジの上下、一体どちらに抜けていくのだろうか。
日米を中心とした各国金融政策への関心が依然として高い環境下、まずは本日NY時間に予定されている米FOMCの発表をしっかりと見極めたい。市場では「3月に0.25%の利上げ実施」「年内3回の利上げ」がコンセンサスで、それをどの程度上回る強気な内容となるのかにまずは注目だ。ただ、外資系筋によると「市場は前のめりになっている」感を否めないようで、多少の強気であっても失望を誘う危険性も指摘されていた。ヒョッとすると、ドルは下方向のリスクの方が高いのかもしれない。
テクニカルに見た場合、ドル/円は短期的な方向性に欠けており、基本的にはレンジ取引。ただ、本日の米FOMCを受けて、次のトレンドが決定されるといった期待感を抱く向きも少なくないようだ。ちなみに、レンジを上放れた場合には116.35円、ドルの年初来高値が再びターゲットとなる反面、下方向へと抜けるようだと112円半ばを意識した展開が見込まれている。
材料的に見た場合、中長期的には、オミクロン株のさらなる感染拡大でももはや北京五輪の強硬開催は間違いなさそうな「中国情勢」、欧米などもさることながら日本における感染拡大も気掛かりな「新型コロナ・オミクロン株蔓延問題」、「ウクライナ情勢」−−などに注目。
一方、本日は米経済指標として、12月の新築住宅販売件数が発表されるほか、米財務省による2年物変動利付債の入札や、テスラやボーイングなどの決算発表にも一応注意しておきたい。しかし、最大の注目要因はやはり米FOMCとFRB議長の記者会見だ。
そんな本日欧米時間のドル/円予想レンジは113.40-114.40円。昨日高値に当たる114.15円が最初の抵抗。しっかり超えれば115円を目指す展開も。
対するドル安・円高方向は、113円半ばがかなり強いサポートとなってきた。また、割り込んでも下値は引き続き堅そうだ。
ドル円日足
注:ポイント要約は編集部
オーダー/ポジション状況
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