ドル円、方向感に欠ける値動きが継続。早くも来週の米FOMC待ちの様相に(1/21朝)

20日(木)のドル円相場は方向感に欠ける展開。

ドル円、方向感に欠ける値動きが継続。早くも来週の米FOMC待ちの様相に(1/21朝)

ドル円、方向感に欠ける値動きが継続。早くも来週の米FOMC待ちの様相に

〇ドル円、米指標の不冴え等が重石となり、米国時間にかけ安値113.96まで下落
〇ユーロドル1.13台で方向感に欠ける動き
〇ドル円、テクニカルには上昇トレンドを支えてきた一目均衡表三役好転が終了、ドル高基調鈍化確認
〇但し、上昇トレンドそのものは崩れておらず、ファンダメンタルズ的にも日米金融政策格差が支え
〇来週FOMCを終えるまではここ数日間の動きと同様、狭いレンジ内での上下動が続くと予想
〇本日の予想レンジ:113.80ー114.50

海外時間のレビュー

20日(木)のドル円相場は方向感に欠ける展開。@米金利低下に伴うドル売り圧力や、A日経平均株価の上げ幅縮小、B中国人民銀行による最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)の引き下げ決定(対人民元での円高圧力)、C米経済指標(米新規失業保険申請件数や米12月中古住宅販売件数など)の冴えない結果が重石となり、米国時間にかけて、安値113.96まで下落しました。しかし、心理的節目114.00付近で押し目買い圧力が強まると、D米主要株価指数の上げ幅拡大(リスク選好の円売り)や、E米長期金利の低下幅縮小(米金利上昇に伴うドル買い)が支援材料となり、本稿執筆時点(日本時間1/21午前4時50分現在)では、114.15前後まで持ち直す動きとなっております。

20日(木)のユーロドル相場は方向感に欠ける展開。@ECBによるハト派スタンスの後退観測(パンデミック緊急資産購入プログラムの利用額が減少傾向→緩和スタンス後退の布石との見方が台頭→欧州債利回り上昇→ユーロ上昇)や、A米金利低下に伴うドル売り圧力、Bドイツ12月生産者物価指数(結果+5.0%、予想+0.8%、※前月比)の伸び率上昇、CラガルドECB総裁による「データ次第でECBはインフレに対処する用意がある」との発言が支援材料となり、欧州時間朝方にかけて、高値1.1369まで上昇しました。しかし、買い一巡後に伸び悩むと、Dウクライナを巡る地政学的リスクの高まりや、E欧米金融政策の方向性の違い(スペイン中銀デコス総裁による「2022年にECBの利上げは予想しない」との発言)、F米長期金利の低下幅縮小が重石となり、米国時間午後にかけて、安値1.1312まで反落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間1/21午前4時50分現在)では、1.1313前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は114円台前半を中心に方向感に欠ける値動きが続いております。テクニカル的にもこれまで上昇トレンドを支えてきた一目均衡表三役好転が終了するなど、ドル高基調の鈍化が確認されます。但し、上昇トレンドそのものは崩れておらず(※昨年11/30に記録した安値112.53を下回らない限り上昇トレンド継続)、また、ファンダメンタルズ的にも日米金融政策格差が支えになると見られ(※インフレ抑制を目的に早期正常化が見込まれる米国と、先日の会合で金融緩和の長期化方針が示された日本との金融政策格差は明らか)、ドル円は一巡後に持ち直すシナリオが想定されます。もっとも、その起点となり得るのは来週1/27に予定されている米FOMC(連邦公開市場委員会)であるため、FOMCを終えるまではここ数日間の動きと同様、狭いレンジ内での上下動が続くと予想されます。本日は米経済イベントに乏しく、またブラックアウト期間中で米当局者発言も予定されていないため、114円台を中心とした静かな週末相場となりそうです(来週の米FOMC待ちの様相→市場参加者の手控えムード→ボラティリティ低下)。

本日の予想レンジ:113.80ー114.50

注:ポイント要約は編集部

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ドル円日足

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