ドル円113円台半ば、オミクロン株懸念後退でリスク選好回復
7日午前の東京市場でドル円は113円台半ばでのもみ合い。朝方113.48レベルで取引の始まったドル円は、113.40-59の狭いレンジでの取引に終始、東京時間正午現在は113.48レベルで取引されています。
日経平均株価は昨夜の米株高を受けて買いが先行。午前中終始前日比プラス圏を維持し、354円高で午前の取引を終えています。
昨晩米国市場では南アのオミクロン株感染状況の初期データで、「症例数が増加する中でも感染者は比較的軽症で、入院数の急増は見られない」と報告されたこと、また、米国政府の首席医療顧問のファウチ博士も「これまでのところ重症化の度合いはそれほど高くないようで、これは勇気づけられる兆候だ」と述べたことで株価が反発、NYダウは646ドルの大幅高で終了しています。同時間帯には米10年債利回りも1.37%から1.44%まで上昇、ドル円は113.55まで上げてそのまま高値圏で東京時間を迎えています。
テクニカルにはドル円は昨晩の上昇で4営業日ぶりに一目均衡表の「雲」の上に浮上して取引が始まり、その後も維持、ややドル買い地合いが強まっています。ただ、引き続き113.90から114円前後に21日線、転換線、基準線等が集中していて上値は重く、反騰入りの判断は少なくともこれらの水準を上抜けてからとなりそうです。一方サポートは「雲」の上限が本日113.30レベルと近く、下抜けると再び113円挟みの持ち合い相場に戻ります。午後以降は、オミクロン株感染懸念の後退によるリスク選好をどこまで持続できるかがポイントとなりそうです。
ドル円日足
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