ドル円105円台前半の高値圏でもみ合い、一時4年8か月ぶり高値を再更新
祝日明け24日午前の東京市場でドル円は小動きながら高値を更新。朝方、115.16レベルで取引の始まったドル円は序盤からじりじりと上値を広げ一時115.24の高値をつけました。その後昼にかけて小幅急落するも115.00までで持ち直し、東京時間正午現在は115.06レベルで取引されています。
日経平均株価は、パウエルFRB議長の再任報道を受けた米長期金利の上昇で昨晩米ナスダック総合指数が下げた流れを受け、本邦でもハイテク関連銘柄中心に売りが先行、337円の大幅安で午前の取引を終了しています。
昨日、本邦祝日の東京時間午前中に、薄い市場を狙っての仕掛けとみられる動きで、ドル円は過去数年間幾度か試して及ばなかった115円台乗せを達成、一時約4年8か月ぶり高値115.15をつけました。その後は米株先物が下落したことや、利食い売り等に欧州時間にかけ114円台半ばに反落する場面もありましたが、米長期金利が上昇したことで米国時間に持ち直し、115.13-18の高値圏で東京時間につないでいます。
市場では22日夜にパウエルFRB議長の再任が伝えられたことで、米金融政策の先行き不透明感が払拭され、また、議長候補の一人とされ今回副議長に昇格が決まったブレイナードFRB理事が、任命された場合よりハト派の政策をとるとみられていたことから、米金利先高観がやや強まる形となっています。
ドル円は115円台乗せにより2017年3月以来の高値水準で推移。テクニカルの地合い強く、日足、週足でレジスタンスらしいレジスタンスは見当たりません。月足ベースで当面のターゲットを探すと、2015年6月高値125.86から2016年6月安値99.02までの下落の61.8%戻し115.61(ただし、2016年末に到達済み)が、2017年3月高値115.51と近く115円半ばがいったんレジスタンスとなりそうです。
いずれにせよ、2017年以降全般的に小動きが続いたドル円相場が、レンジ上限を試す展開となっているだけに、今後大相場になる可能性も否定できず、ドル円の動きは米金利動向とともに要注意です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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