ドル円、堅調推移で114円台を回復。本日は重要イベントを前に手控えムードを想定
〇ドル円、米指標の好調に米国時間にかけ114.31まで急伸、引けにかけ反落するも、114円台を維持
〇ユーロドル欧米株の好調等に上昇するも、米指標好調に反落、1.16を挟んでのもみ合い継続
〇ドル円、テクニカルの地合い強く、ポジション調整一巡後の力強い動きを確認
〇ファンダメンタルズも日米金融政策の方向性の違いや、株式市場の堅調等が中期的にもドル円上昇材料
〇ドル円相場の上昇をメインシナリオとして予想、但し、本日はイベント控え様子見気分強まるか
〇本日の予想レンジ:113.90ー114.40
海外時間のレビュー
26日(火)のドル円相場は堅調な値動き。アジア時間朝方に安値113.72まで下げ幅を広げるも、@日経平均株価の堅調推移や、A中国恒大集団を巡るデフォルト懸念の後退、B上記@Aを背景としたリスク選好の円売り圧力、C日米金融政策格差に着目したドル買い・円売り圧力、D米10月リッチモンド連銀製造業指数(結果12、予想5)及び、E米10月コンファレンスボード消費者信頼感指数(結果113.8、予想108.3)、F米9月新築住宅販売件数(結果80.0万件、予想76.0万件)の力強い結果が支援材料となり、米国時間にかけて、高値114.31まで急伸しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間10/27午前6時00分現在)では、114.15前後で推移しております。
26日(火)のユーロドル相場は上昇後に反落。@欧米株の堅調推移や、A上記@を背景としたリスク選好のドル売り圧力、B短期筋のショートカバー、Cドイツ政府による来年の経済成長率の上方修正(来年の経済成長率予想を3.6%から4.1%へ上方修正)が支援材料となり、欧州時間午後にかけて高値1.1626まで上昇しました。しかし、一目均衡表転換線に続伸を阻まれると、D米経済指標の力強い結果や、EECB理事会を控えたポジション調整が重石となり、米国時間にかけて、安値1.1585まで反落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間10/27午前6時00分現在)では、1.1598前後で推移しております。
本日の見通し
ドル円は10/20に記録した約4年ぶり高値114.71をトップに反落に転じると、先週末10/22にかけて一時113.40まで下落しました。しかし、昨日は再び114.00の大台を回復するなど、ポジション調整一巡後の力強い動きが確認されます(強い買いシグナルを示唆する三役好転や、移動平均線のパーフェクトオーダー、ダウ理論の上昇トレンドが全て継続→テクニカル的に見て、地合いの強さを印象付けるチャート形状)。ファンダメンタルズ的に見ても、ベースシナリオとして日米金融政策の方向性の違いに着目したドル買い・円売りや、株式市場の堅調推移を背景としたリスク選好の円売りが期待できるため、当方では引き続き、短期的にも中長期的にもドル円相場の上昇をメインシナリオとして予想いたします。
但し、本日に限って見れば、重要イベントを翌日以降に複数控えている為(10/28の日銀金融政策決定会合、黒田総裁会見、ECB理事会、ラガルドECB総裁記者会見、米第3四半期GDP速報値、10/29の米9月PCEデフレータ、10/31の本邦解散選挙、11/2ー11/3のFOMCなど)、様子見ムードが広がり易く、上下共、方向感を見出し辛い時間帯となりそうです(114円台前半での小動きを予想)。
本日の予想レンジ:113.90ー114.40
注:ポイント要約は編集部
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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