ドル円、下落後に持ち直す展開。ポジション調整一巡後の反発リスクに要警戒(10/26朝)

週明け25日(月)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。

ドル円、下落後に持ち直す展開。ポジション調整一巡後の反発リスクに要警戒(10/26朝)

ドル円、下落後に持ち直す展開。ポジション調整一巡後の反発リスクに要警戒

〇ドル円、米国時間にかけ113.93まで上昇、5・10日要因、リスク選好回復等で
〇ユーロドル、独IFO指数の不冴え等で一時1.16割れ、1.16近辺での推移
〇ドル円、テクニカルには下値余地乏しいか
〇ファンダメンタルズも資源価格高騰によるインフレ懸念等ドル円上昇材料増える
〇ドル円上昇をメインシナリオとして予想、ブラックアウト期間突入で指標睨みの神経質な展開か
〇本日の予想レンジ:113.40ー114.20

海外時間のレビュー

週明け25日(月)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。@パウエルFRB議長による先週末金曜日のハト派的な発言(テーパリングを近い将来開始すべきとの意見を示す一方、早期利上げに慎重なスタンスを強調)や、A上記@を背景としたドル売り圧力(米長期金利低下→ドル売り)が重石となる中、ドル円は週明け早々に安値113.46まで下落しました。しかし、10/22に記録した安値113.40をバックに下げ渋ると、B5・10日要因に伴う需給要因(公表相場決定にかけてドル不足→ドル円上昇)や、C中国恒大集団によるデフォルト回避に伴うリスク選好の円売り圧力、D原油先物価格の更なる上昇(資源価格高騰→インフレ懸念)、E米主要株価指数の底堅い動きが支援材料となり、米国時間朝方にかけて、高値113.93まで上昇しました。引けにかけて反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間10/26午前5時30分現在)では、113.75前後で推移しております。

週明け25日(月)のユーロドル相場は上昇後に急反落。アジア時間朝方にかけて、高値1.1665まで上値を伸ばすも、10/19に記録した直近高値1.1670をバックに伸び悩むと、@欧米金融政策の方向性の違いに着目したユーロ売り・ドル買い圧力や、A独IFO景況指数(結果97.7、予想98.0)の冴えない結果、Bスペイン中銀デコス総裁による「ユーロ圏経済見通しが大幅に下方修正される可能性がある」とのハト派的な発言、Cドイツ連銀月報による「ドイツの経済成長は第4四半期に顕著に減速する可能性が高い」との見通し発表などが重石となり、米国時間朝方にかけて、安値1.1590まで急落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間10/26午前5時30分現在)では、1.1610前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は先週末金曜日に一時113.40まで反落するも、週明け月曜日は113.93まで持ち直す動きとなりました。@ダウンサイドに主要サポートポイントを複数控えていること、A強い買いシグナルを示唆する三役好転や、B移動平均線のパーフェクトオーダーが成立していること、Cダウ理論の上昇トレンドが継続していること等を踏まえると、テクニカル的に見て、下値余地は乏しいと判断できます(先週後半にかけての下落は急ピッチで上昇したドル円の一時的な押し目。ポジション調整一巡後の反発に期待)。

ファンダメンタルズ的に見ても、日米金融政策の方向性の違い(ドル買い・円売り)や、資源価格高騰に伴うインフレ懸念(資源輸入国である日本に悪影響→円の実質金利低下→円売り)、投機筋による根強い円売り圧力(米CFTCが10/22に発表した10/19時点のシカゴ通貨先物市場の投機ポジションは円ショートが約2年10ヶ月ぶり高水準に拡大)など、ドル高・円安を意識させる材料が増えつつあります。以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル円相場の上昇をメインシナリオとして予想いたします。尚、本日は米9月新築住宅販売件数、米10月消費者信頼感指数、米10月リッチモンド連銀製造業指数に注目が集まります(※今週はブラックアウト期間突入で米当局者発言が週を通して予定されていない為、米経済指標や米長期金利、米主要株価指数や原油先物価格を睨みながらの神経質な展開を想定)。

本日の予想レンジ:113.40ー114.20

注:ポイント要約は編集部

ドル円、下落後に持ち直す展開。ポジション調整一巡後の反発リスクに要警戒

ドル円日足

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