ドル円110円挟みの膠着続く、今晩米市場は波乱含みか (8/27午前)

27日午前の東京市場でドル円は小動き。

ドル円110円挟みの膠着続く、今晩米市場は波乱含みか (8/27午前)

ドル円110円挟みの膠着続く、今晩米市場は波乱含みか

週末27日午前の東京市場でドル円は小動き。朝方、110.09レベルで取引が始まったドル円は、本日も午前中109.96-110.09のごく狭いレンジでもみ合い、方向感の出ないまま、東京時間正午現在は110.00レベルで取引されています。
日経平均株価は、昨晩欧米株が下げたことを受け売り先行で始まり、下げ幅は一時250円を超えました。しかし、売り一巡後は買い戻しも入り、90円安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では、カブール空港での爆弾テロで米兵12名を含む多数の死傷者が出たことや、複数のFRB関係者のタカ派的発言から欧米株価が下落に転じ、リスク選好の動きが大きく後退しました。これに伴って為替市場ではリスク回避のドル買い、円買いが再開、ドル円はドルも円も買われる中でもみ合いとなり、一時110.23の高値をつけています。

テクニカルにはドル円は、昨日、90日線、21日線を上放れ、現在薄くなっている一目均衡表の「雲」を突き抜ける場面もありましたが、本日は再び「雲」の下での推移となっています。21日線を上放れたことで本日109.83レベルの21日線が、109.78レベルの90日線とともに一旦ドル円をサポート、上方向は薄い雲が110.11-12で一応レジスタンスとなっています。

今晩は今月のメインイベントであるジャクソンホール経済シンポジウムでのパウエルFRB議長の講演が23:00より予定されています。同議長が金融緩和政策の年内縮小に対してどのようなスタンスを示すかについては、未だコンセンサスがなく、また、前回FOMC以降ここまで一か月近くこのイベントを睨んで各市場が膠着を続けてきたマグマも溜まっているだけに、今晩は波乱含みです。
上記の近めのサポートやレジスタンスはあまり利かないものと思われ、109.25-110.25あるいは108.70-110.80といった最近のレンジ相場の上下を試す動きとなりそうで、要警戒です。

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