ドル円、ジャクソンホールを控え、値幅を伴いながらも方向感の定まらない展開(8/24朝)

週明け23日(月)のドル円相場は乱高下しつつも方向感見出せず。

ドル円、ジャクソンホールを控え、値幅を伴いながらも方向感の定まらない展開(8/24朝)

ドル円、ジャクソンホールを控え、値幅を伴いながらも方向感の定まらない展開

〇ドル円、株高商品高のリスク選好、米金利上昇で米国時間朝方にかけ110.15まで上昇
〇その後はテーパリング後ずれ観測、米指標不冴えで109.60台に反落
〇ユーロドル、独製造業PMIの不冴えに欧州朝方1.1707まで反落後、株高、指標不冴えで1.1751まで急伸
〇ドル円、週末にジャクソンホール控え乱高下しつつ方向感見出しにくい時間帯続くか
〇本日の予想レンジ:109.30ー110.10

海外時間のレビュー

週明け23日(月)のドル円相場は乱高下しつつも方向感見出せず。@株高・商品高を背景としたリスク選好の円売り圧力(クロス円上昇→ドル円連れ高)や、A米金利上昇に伴うドル高圧力、B週末のジャクソンホール会合を控えたポジション調整が支援材料となり、米国時間朝方にかけて、高値110.15まで上昇しました。しかし、一目均衡表雲上限や、8/19高値110.23をバックに続伸が阻まれると(戻り売り圧力が強まると)、C米テーパリングの後ズレ観測や、D上記Cを背景とした米長期金利の伸び悩み(一時1.28%まで上昇していた米10年債利回りが1.25%へ低下)、E欧米株の上昇を背景としたリスク選好のドル売り圧力(リスク選好の円売りからリスク選好のドル売りに地合いがシフト)、F米8月製造業PMI(結果61.2、予想62.0)及び、G米8月サービス業PMI(結果55.2、予想59.2)の冴えない結果が重石となり、米国時間午後にかけて、安値109.65まで反落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間午前6時00分現在)では、109.69近辺で推移しております。

週明け23日(月)のユーロドル相場は堅調な値動き。@ドイツ8月製造業PMI速報値(結果62.7、予想65.0)の不冴な結果を背景に、欧州時間朝方にかけて一時1.1707まで反落するも、A欧米株高を背景としたリスク選好の円売り・ドル売りに続落を阻まれると、B米経済指標の冴えない結果や、C米テーパリングの後ズレ観測、D米金利低下に伴うドル売り圧力、E短期筋のショートカバー(先週までの下落局面でショートポジションを積み上げてきた勢力のロスカット)が支援材料となり、米国時間午後にかけて、8/17以来となる高値1.1751まで急伸しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間午前6時00分現在)では、1.1744近辺で推移しております。

本日の見通し

今月のメインイベントであるジャクソンホール会合を今週末金曜日(8/27午後11時からパウエルFRB議長講演)に控える中、乱高下しつつも方向感を見出しづらい時間帯が続いております。昨日も一時110.15まで急伸後に109.65まで急落するなど、思惑主導の「不安定さ(米早期テーパリング観測の高まりを背景としたドル円上昇から米テーパリング後ズレ観測を背景としたドル円下落に地合いが変化」が浮き彫りとなりました。こうした動きの背景には、ジャクソンホール会合でパウエルFRB議長がどのようなスタンスを示すのかについて未だ市場コンセンサスが定まっていないことが挙げられます。先週公表されたFOMC議事要旨では、「多くの参加者が年内テーパリング開始を適切と判断した」とのタカ派的な記述が確認された一方、「新型コロナウイルスの感染拡大が広がれば、数人の参加者は当該見解を変更する可能性がある」とのハト派的な見解も付されました。

ジャクソンホール会合を見極めるまでは、思惑主導の乱高下(値幅を伴いつつも方向感を見出し辛い時間帯)が続きそうです。尚、本日は日本時間23時00分の米7月新築住宅販売件数や米8月リッチモンド連銀製造業指数、同2時00分の米2年債入札など複数の米国イベントが予定されているものの、上記理由から方向感を決定づけるには至らないと予想されます。

本日の予想レンジ:109.30ー110.10

注:ポイント要約は編集部

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ドル円日足

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