ドル円動意薄なるも底堅く推移、一時110.40まで上伸
本邦連休明け10日午前の東京市場でドル円は横ばい推移。朝方110.29レベルで取引が始まったドル円は、午前中小動きに終始し、取引レンジは110.28-40とほぼ無風状態でした。ただし、高値110.40は7/27以来約二週間ぶりの水準と高値圏で底堅く、東京時間正午現在は110.35レベルで取引されています。
日経平均株価は、連休中の円安進行を好感して輸出関連株を中心に買いが入り、一時300円超あげて28,000円台に乗せました。しかし、その後時間外の米株先物が急落すると上げ幅を縮小、結局85円高で午前の取引を終了しています。
昨晩海外市場では商品市況の不冴え、米長期金利の反落にドル円は米国序盤に110.03まで値を下げました。しかし、110円割れを踏みとどまると、米雇用関連指標の好調や、昨晩もFRB関係者が相次いでタカ派発言したことなどを受け、米長期金利、ドルともに持ち直し、110.34レベルで東京時間につないでいます。
テクニカルにはドル円は週末雇用統計後のドル全面高の流れの中で21日移動平均線を上抜け、一目均衡表の「雲」の中を上昇中。直近のサポートは21日線のある109.93レベル、レジスタンスは一目均衡表の「雲」上限の110.73です。
予想以上に強めに出た先週末の米雇用統計以降、米国の早期テーパリング観測が再び強まっていて、米長期金利の上昇からのドル買い地合いに、ドル円も上方向のリスクが高めとなっています。一方で緩和政策の縮小は、株価に対してはマイナス要因。大崩れした場合は円高圧力となるため、午後以降のアジア株、米株先物動向には要注意です。
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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