ドル円、約1週間ぶり安値圏へ下落。本日は米FOMCがメインイベント(7/28朝)

27日(火)のドル円相場は上値の重い展開。

ドル円、約1週間ぶり安値圏へ下落。本日は米FOMCがメインイベント(7/28朝)

ドル円、約1週間ぶり安値圏へ下落。本日は米FOMCがメインイベント

〇ドル円一時約1週間ぶり安値109.58まで下落
〇株式市場の不冴え、米長期金利の急低下、耐久財受注の大幅悪化等が要因
〇その後は持ち直し、109.80レベルで推移
〇ユーロドル株価下落に1.1770まで下落するも米長期金利の低下等で1.1841まで反発
〇ドル円心理的節目110.00を割り込み上値重いが90日線は死守
〇明日未明のFOMC結果発表と議長会見要注視、メインシナリオは無風か
〇本日の予想レンジ:109.30ー110.30

海外時間のレビュー

27日(火)のドル円相場は上値の重い展開。@株式市場の冴えない動き(中国株や香港株をはじめアジア株が総崩れとなった他、欧米株も下落)や、A上記@を背景としたリスク回避の円買い圧力、B米長期金利の急低下(米10年債利回りは1.28%から1.23%へ急低下)、C米6月耐久財受注(結果0.8%、予想2.1%)の大幅悪化、D米中対立激化懸念が重石となり、米国時間午後にかけて、約1週間ぶり安値となる109.58まで下落しました。しかし、90日移動平均線をバックに下げ渋ると、E米FOMC(連邦公開市場委員会)を翌日に控えたポジションも相俟って持ち直し、本稿執筆時点(日本時間午前6時00分現在)では109.80近辺で推移しております。尚、IMF(国際通貨基金)は昨日、世界経済成長率見通しを6.0%に据え置きました(但し、内訳としては、先進国を引き上げる一方、新興国を引き下げるなど二極化が鮮明に)。

27日(月)のユーロドル相場は下落後に持ち直す展開。@株式市場の冴えない動き(アジア株に続いて欧米株も軟調推移)や、A上記@を背景としたリスク回避のドル買い・円買い圧力が重石となり、欧州時間朝方にかけて、安値1.1770まで下落しました。しかし、前日安値1.1763をバックに下げ渋ると、B米長期金利の急低下や、C米経済指標の冴えない結果、D上記BCを背景としたドル売り圧力が支援材料となり、米国時間午後にかけて、高値1.1841まで上昇しました。もっとも、買い一巡後は、D米FOMCを翌日に控えた警戒感から値を崩し、本稿執筆時点(日本時間午前6時00分現在)では1.1815前後で推移しております。

本日の見通し

ドル円は一時109.58まで急落するなど、心理的節目110.00を割り込みました。一目均衡表転換線や雲上限も下抜けする等、上値の重さを印象付けるチャート形状となりつつあります。但し、昨日は辛うじて90日移動平均線を死守している為、同水準(109.60前後)が本日も下値目途(サポートポイント)として意識されると考えられます(但し、同水準を下抜けた場合には、7/19に記録した直近安109.07近辺まで下落する恐れもあり要注意)。

こうした中、本日は日本時間7/29午前3時に発表される米FOMC(連邦公開市場委員会)と、同3時30分に予定されているパウエルFRB議長の定例記者会見に注目が集まります。声明文や定例記者会見で、テーパリングについての言及がなされる可能性はあるものの、その時期や手段(米国債よりも不動産担保証券のテーパリングが先行するのか等)といった具体的なヒントの呈示には踏み込まないと考えられます。この為、メインシナリオとしては、イベント無風通過で、大きな動きには繋がらない展開(ドル円は上下しつつも方向感を見出し辛い展開)を想定いたします。

但し、オプション市場では一部サプライズを見込んだ動きも観測されている為、仮にテーパリング開始時期や手段について何かしらの示唆があった場合には、米長期金利上昇→米ドル高の経路と、米主要株価指数下落→リスク回避のドル買いの経路で、ドル円が上昇に転じる恐れもあり、注意が必要でしょう(※リスク回避局面ではドル買いに並んで円買いも誘発される傾向にある為、クロス円相場の地合い次第では、ドル円が一巡後に押し下げられる可能性もあり)。

本日の予想レンジ:109.30ー110.30

注:ポイント要約は編集部

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ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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