ドル円、下落後に持ち直す展開。節目110.00をバックに底堅い動きが継続中
〇ドル円、米主要株価指数の持ち直しで米国時間に110.43まで反発
〇その後米指標不冴えで110.15まで下押すも底堅く、110.40近辺まで持ち直す
〇ユーロドル、独IFO指数の不冴えに1.1767まで下落後、リスク選好と米指標不冴えに1.1818まで反発
〇ドル円心理的節目110.00をバックに底堅い、テクニカルの地合いも強い
〇明日からのFOMC控え様子見姿勢強まるが、短気中長期ともドル円上昇がメインシナリオ
〇本日の予想レンジ:110.00ー110.80
海外時間のレビュー
週明け26日(月)のドル円相場は下落後に持ち直す展開。時間外の米株先物(ダウ先物)および原油先物価格の軟調推移を背景にリスク回避の円買い圧力(クロス円下落→ドル円連れ安)が強まる中、欧州時間朝方にかけて、安値110.13まで下落しました。しかし、心理的節目110.00をバックに下げ渋ると(※7/22安値110.01、7/23安値110.08、7/26安値110.13。3営業日連続で110.00をバックに押し目買いが強まる展開)、米主要株価指数が下げ幅を解消し、プラス圏に転じたこと(米ダウ平均株価は史上最高値を更新)や、米長期金利の急上昇(米10年債利回りは1.22%から1.29%へ上昇)が支援材料となり、米国時間朝方にかけて、高値110.43まで反発しました。その後は、米6月新築住宅販売件数(結果67.6万件、予想80.0万件)の不冴な結果を背景に一時反落に転じる場面も見られましたが(110.15まで下押すも)、同水準(欧州時間に記録した日通し安値110.13付近)では下値も堅く、本稿執筆時点(日本時間午前5時45分現在)では110.40近辺まで持ち直す展開となっております。
週明け26日(月)のユーロドル相場は下落後に反発。ドイツ7月Ifo景況感指数(結果100.8、予想102.1)が市場予想を下回ったことを受けて、欧州時間朝方にかけて1.1767まで下落しました。しかし、売り一巡後に下げ渋ると、米主要株価指数の堅調推移を背景としたリスク選好のドル売り圧力や、米6月新築住宅販売件数の冴えない結果が支援材料となり、米国勢参入後には、高値1.1818まで反発しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間午前5時45分現在)では1.1805前後で推移しております。
本日の見通し
ドル円は心理的節目110.00をバックに底堅い動きが続いております(3営業日連続で110.00の大台割れを回避)。ローソク足が一目均衡表転換線や基準線、ボリンジャーミッドバンドや21日移動平均線より上側に位置している他、買いシグナルを示唆する日足のパーフェクトオーダーや、下位足(240分足)での三役好転も継続しており、テクニカル的に見て、地合いは強い(下値は堅い)と判断できます。こうした中、本日は米6月耐久財受注や、米5月ケースシラー住宅価格指数、米7月消費者信頼感指数、米7月リッチモンド連銀製造業景気指数、米5年債入札等に注目が集まります。米FOMCを翌日に控える中、基本的には様子見姿勢(手控えムード)が強まると考えられますが、米経済指標が市場予想を上回る結果となった場合や、米債入札が不調な結果に終わる場合などには、米長期金利上昇→米ドル高の経路で、ドル円がFOMC前にも係わらず一段と上昇する可能性もあり、アップサイドリスクに引き続き注意が必要でしょう(当方では短期的にも中長期的にもドル円相場の上昇をメインシナリオとして予想)。
本日の予想レンジ:110.00ー110.80
注:ポイント要約は編集部
ドル円日足
オーダー/ポジション状況
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