ドル円、前日の反動で急反発。米株および米長期金利の上昇が支援材料に(7/21朝)

20日(火)のドル円相場は急反発。

ドル円、前日の反動で急反発。米株および米長期金利の上昇が支援材料に(7/21朝)

ドル円、前日の反動で急反発。米株および米長期金利の上昇が支援材料に

〇ドル円、米株急反発、原油先物下げ止まり、米長期金利の急上昇に109.96まで反発
〇ユーロドル、米長期金利急上昇に1.1756まで下落、上値の重い展開
〇ドル円一目均衡表の「雲」の上に復帰、90日線、転換線も回復し下値の堅さ印象付ける
〇米主要株価指数、米長期金利、原油価格を睨んで神経質な値動き続くか
〇ドル円上昇をメインシナリオとして予想
〇本日の予想レンジ:109.50ー110.30

海外時間のレビュー

20日(火)のドル円相場は急反発。@新型コロナウイルスの感染再拡大懸念や、A世界経済の先行き不透明感(コロナ終息を見越した楽観論の後退)、B上記@Aを背景とした欧米株および原油先物価格の急落(リスク回避の円買いを誘発)、C米長期金利の急低下(米早期テーパリング観測後退に伴うドル売り圧力)を材料に、前日19日(月)には、一時109.07(5/27以来、約2ヵ月ぶり安値)まで急落する場面が見られましたが、昨日は、D米主要株価指数が反発に転じたこと(米ダウ平均株価は一時658ドル超の急反発)や、E原油先物価格が下げ止まったこと、F米長期金利が急上昇に転じたこと(米10年債利回りは一時2/11以来となる1.13%まで急低下した後、1.22%へ急上昇)などが支援材料となり、米国時間にかけて、高値109.96まで反発する動きとなりました。

引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間午前5時45分現在)では109.85近辺で推移しております。尚、昨日発表された米住宅関連指標は強弱まちまちの結果となったことから、ドル円相場への影響は限定的となりました(米6月住宅着工件数が市場予想を上回る結果となった一方、米6月建設許可件数は市場予想を下回る結果に)。

20日(火)のユーロドル相場は上値の重い展開。@欧州圏における新型コロナウイルスの感染再拡大懸念や、A欧州経済の先行き不透明感、BECBによる金融緩和の長期化観測(22日に発表されるECB理事会への警戒感)、C米長期金利の急上昇が重石となり、米国時間にかけて、4/5以来、約3ヶ月半ぶり安値となる1.1756まで下落しました。引けにかけて持ち直すも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間午前5時45分現在)では1.1780近辺で推移しております。尚、昨日発表されたドイツ6月生産者物価指数(結果1.3%、予想1.1%)は市場予想を上回る結果となりましたが、市場の反応は限定的となりました。

本日の見通し

ドル円は前日記録した約2ヵ月ぶり安値109.07をボトムに反発に転じると、昨日は一時109.96まで急伸しました。一目均衡表雲上限を上抜けした他(昨日は一時雲下限を下方ブレイクしましたが、日足ベースで長めの下髭を残す形で急反発)や、市場参加者に注目されていた90日移動平均線や一目均衡表転換線も回復するなど、テクニカル的に見て、下値の堅さを印象付けるチャート形状となっております(週足ベースでも200週移動平均線に確りサポートされる形で反発)。本日は特段大きなイベントは予定されていないものの(7/17よりブラックアウト期間に入ったことから米当局者発言も予定されておらず)、引き続き、米主要株価指数や米長期金利、原油先物価格を睨みながらの神経質な値動きが続くと予想されます。

仮に米主要株価指数や米長期金利が週明け20日に記録した下げ幅を埋める展開(全値戻し)となれば、ドル円もショートカバー主導で心理的節目110.00を回復し、一気にドル高・円安が進む可能性も想定される為、当方では引き続き、ドル円相場の上昇をメインシナリオとして予想いたします(新型コロナウイルスの感染再拡大に対する過度な警戒感が和らぐと予想)。

本日の予想レンジ:109.50ー110.30

注:ポイント要約は編集部

ドル円、前日の反動で急反発。米株および米長期金利の上昇が支援材料に

ドル円日足

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る