ドル円109円台半ば、昨日の反動か小動きの中じり高推移 (7/20午前)

20日午前の東京市場でドル円は109.50をはさんでの小動き。

ドル円109円台半ば、昨日の反動か小動きの中じり高推移 (7/20午前)

ドル円109円台半ば、昨日の反動か小動きの中じり高推移

20日午前の東京市場でドル円は109.50をはさんでの小動き。朝方109.45レベルで取引が始まったドル円は、昨晩海外市場で一旦円高方向に大きく動いたことから、逆に水準探りの様子見となり午前中は小動きの中じり高推移しました。ドル円は午前中109.43-59の20銭足らずのレンジでの取引に終始、昼前に109.59まで上げて、東京時間正午現在は109.55レベルで取引されています。
日経平均株価は、NYダウが昨晩、今年最大の下げ幅を記録したことから売り先行で始まり、一時下げ幅は300円を超えました。しかし、業種により買い戻しの動きも出て、予想外に踏みとどまり、88円の小幅安で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では世界的コロナウイルスデルタ株の感染拡大が懸念される中、英国が国民の行動制限を全面解除、欧米株はさらなる感染拡大からの経済停滞を懸念して英国株主導で急落しました。
ドル円はリスク回避の円買いと、米長期金利の低下によるドル売りに下げ幅を広げ、一時109.07安値をつけています。NYダウは一時900ドル超下落しましたが終盤にかけてやや反発し、725ドル安で終了、それにつれてドル円も109.45まで戻して東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は、昨晩の急落で当面のサポートとみられていた90日線を割り込み、一時は一目均衡表の「雲」の下限も突き抜けました。安値109.07は5/27以来の安値水準です。その後海外終盤にかけての上げで「雲」の上限近くまで戻し、現在は90日線(本日109.57レベル)に頭を押さえられた形で推移しています。テクニカルにはドル売り地合いは強まり、90日線はじめ上方向のレジスタンスも厚く、ずいぶん頭が重くなった印象です。

昨晩欧米株が軒並み2-3%下げたにもかかわらず、相対的にデルタ株感染がそこまで深刻化していないためか本日のアジアの主要株価指数の下げはいずれも1%未満にとどまっています。
ここで、世界的連鎖株安がいったんおさまるのか、あるいは今晩の欧米市場で下げが再拡大するのか、ドル円の方向性を占ううえでは、午後から海外時間にかけての株式市場と、米長期金利の動向から目が離せない状況です。

ドル円109円台半ば、昨日の反動か小動きの中じり高推移

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