ユーロドル横ばい後に急落、ECB総裁発言受け
2日の東京市場でユーロドルは安値圏での横ばい推移。朝方1.1850レベルで取引が始まったユーロドルは、日中1.1840-50中心のごく狭いレンジでの取引に終始しました。しかし、夕刻欧州勢参入後、ECBのラガルド総裁が「欧州圏の経済は未だ持続可能な回復には至っておらず、インフレは低率に戻るだろう」等と発言、これを受けてユーロドルは17:00現在1.1822まで急落して昨日安値を更新しています。
昨晩海外市場では、欧州圏でのコロナワクチン変異種拡大懸念や、ラガルドECB総裁の景気回復への悲観的なコメントにより欧州時間の朝方にかけ1.1838の安値をつけました。その後は独連銀総裁のタカ派発言で持ち直すなどして反発する場面もあり、1.18台半ばから後半でのもみあいとなりました。
市場は今晩の米雇用統計待ち。一昨日のADP雇用統計が前回同様高めに出たことや、その他の指標も今週強めのものが多かったため、強めの数字を為替市場は織り込みつつあり、非農業部門雇用者数等が事前予想(72万人増)割れしたときの反動に要注意です。
テクニカルにはユーロドルは本日も直近安値を更新。ここ数日は今年3月末の安値1.1704から5/25高値1.2266までの上昇のフィボナッチ76.4%戻し1.1837がサポートしてきましたが、雇用統計を前に割り込みつつあり、ここから先は年初来安値1.1704までサポートらしいポートは見つかりません。
加えて今晩の終値水準にもよるものの、本日21日移動平均線が、90日線、200日線をデッドクロスする可能性が高く、ユーロ売り地合いは一層強まりそうです。
序盤の欧州主要株価指数はおおむね堅調に推移。今晩この後21:30に米6月雇用統計、5月貿易収支、ラガルドECB総裁講演、23:00には米5月耐久財受注確報の発表が予定されています。
ユーロドル日足
オーダー/ポジション状況
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