ドル円、6営業日ぶりに110.00の大台回復。米長期金利の上昇が背景(6/15朝)

週明け14日(月)のドル円相場は堅調な値動き。

ドル円、6営業日ぶりに110.00の大台回復。米長期金利の上昇が背景(6/15朝)

ドル円、6営業日ぶりに110.00の大台回復。米長期金利の上昇が背景

〇ドル円110円台を6営業日ぶりに回復、米長期金利上昇、FOMC前ポジション調整が背景
〇ユーロドル堅調、ユーロ圏4月鉱工業生産良好な結果等に高値1.2131まで上昇
〇ドル円一目均衡表基準線や転換線を上抜け、三役好転、パーフェクトオーダーも継続、地合い強い
〇米5月PPI、小売売上高、米6月ニューヨーク連銀製造業景気指数などの米経済指標に注目
〇本日はアップサイドリスクに注意が必要、本日の予想レンジ:109.80ー110.60

海外時間のレビュー

週明け14日(月)のドル円相場は堅調な値動き。欧州時間朝方にかけて一時109.61まで下げ幅を広げるも、一目均衡表転換線に続落を阻まれると、@6/15ー6/16に予定されている米FOMCを控えたポジション調整(先週までのドル売りの反動)や、A米長期金利の上昇圧力(米10年債利回りが1.50%の大台回復)、B株式市場の軟調推移を背景としたリスク回避のドル買い圧力、C心理的節目110.00突破に伴う短期筋のロスカットが支援材料となり、米国時間午後にかけて、6/4以来となる高値110.10まで上昇しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間5時10分現在)では、110.07近辺で推移しております。

週明け14日(月)のユーロドル相場は堅調な値動き。欧州時間朝方にかけて一時1.2095まで下げ幅を広げるも、前週末金曜日(6/11)に記録した安値1.2092をバックに下げ渋ると、@ユーロ圏4月鉱工業生産(結果39.3%、予想37.4%、前回11.5%、※前年同月比)の良好な結果や、A対英ポンドでのユーロ買い圧力(英国は新型コロナウイルスに係るロックダウン措置を7/19まで延期)が支援材料となり、米国時間にかけて、高値1.2131まで上昇しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間5時10分現在)では、1.2120近辺で推移しております。

本日の見通し

ドル円は、一時110.10まで上昇し、心理的節目110.00の大台を6営業日ぶりに回復しました。この間、一目均衡表基準線や転換線を上抜けした他、強い買いシグナルを示唆する一目均衡表三役好転や移動平均線のパーフェクトオーダーも継続するなど、テクニカル的に見て地合いの強さを印象付けるチャート形状となっております(目先は6/4に記録した直近高値110.34を試すシナリオを想定)。

こうした中、本日は日本時間21時30分に予定されている米5月生産者物価指数や、米5月小売売上高、米6月ニューヨーク連銀製造業景気指数などの米経済指標に注目が集まります。市場予想を上回る結果となれば、米早期テーパリング観測を織り込む形で、米長期金利上昇→米ドル高の流れが一段と強まる可能性もあり、本日はアップサイドリスクに注意が必要でしょう(今週の米FOMC時に公表されるSummary of Economic Projectionsでインフレ見通しやドットプロットが引き上げられ、8月末に予定されているジャクソンホールでテーパリング開始が宣言されるシナリオを織り込む展開)。

本日の予想レンジ:109.80ー110.60

注:ポイント要約は編集部

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ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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