ドル円、方向感に欠ける展開が継続。6/10に予定されている米CPI待ちの様相(6/9朝)

8日(火)のドル円相場は狭いレンジ内で方向感に欠ける展開。

ドル円、方向感に欠ける展開が継続。6/10に予定されている米CPI待ちの様相(6/9朝)

ドル円、方向感に欠ける展開が継続。6/10に予定されている米CPI待ちの様相

〇ドル円109円台半ば、狭いレンジ内で方向感に欠ける展開
〇ユーロドル独鉱工業生産の冴えない結果に1.2164に下げるも、米長期金利低下に1.2192まで反発
〇ドル円は一時109.20まで下落するも、ダウンサイドリスクは限定的か
〇本日も狭いレンジ内での方向感に欠ける値動きが続きそう
〇本日午前の中国物価指標に注目、本日の予想レンジ:109.10ー109.70

海外時間のレビュー

8日(火)のドル円相場は狭いレンジ内で方向感に欠ける展開。アジア時間朝方にかけて日通し安値109.20まで下落するも、前日安値109.18をバックに下げ渋ると、短期筋のショートカバーや、対ユーロでのドル買いが支援材料となり、欧州時間にかけて、日通し高値109.56まで反発しました。もっとも、ニューヨークタイムズやブルームバーグ、アマゾンやレディットなど複数のウェブサイトにアクセスできないトラブルが発生すると(リスク回避ムード再燃)、米国勢参入後は伸び悩む展開に。6/10に予定されている米消費者物価指数を控えた警戒感(様子見ムード)も重なる中、本稿執筆時点(日本時間5時30分現在)では、109.50近辺で推移しております。

8日(火)のユーロドル相場は方向感に欠ける展開。独4月鉱工業生産(結果▲1.0%、予想0.5%、※前月比)が冴えない結果となったことで、欧州時間朝方にかけて、日通し安値1.2164まで下げ幅を広げるも、一目均衡表転換線に続落を阻まれると、米長期金利の低下を横目に、米国時間にかけて日通し高値1.2192まで反発しました。その後は、6/10に予定されているECB理事会や米消費者物価指数を前に様子見ムードが広がり、本稿執筆時点(日本時間5時30分現在)では、1.2172近辺で推移しております。

本日の見通し

ドル円は一時109.20まで下落するも、前日安値109.18と同水準で下げ渋る動きとなりました。ダウンサイドに一目均衡表雲上限が待ち構えている他、6/10に市場参加者が注目する米消費者物価指数の発表を控えていること、ブラックアウト期間突入でFRB当局者の発言が予定されていないことなどから、余程強いドル売り材料が出てこない限り、ダウンサイドリスクは限定的と考えられます(米雇用統計後のドル売りの流れは一服)。ドル円は本日も狭いレンジ内での方向感に欠ける値動きが続きそうです。但し、アジア(日本時間10時30分)に予定されている中国のインフレ指標(中国5月消費者物価指数、同5月生産者物価指数)には注目が集まります。市場予想を上回る結果となった場合には、中国の金融引き締め観測を通じて、金融市場が不安定化する恐れもあるため、念のため注意が必要でしょう。

本日の予想レンジ:109.10ー109.70

注:ポイント要約は編集部

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ドル円日足

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