ドル円、上値の重い展開が継続中。FOMC議事要旨や米当局者発言に注目(5/19朝)

18日(火)のドル円相場は上値の重い展開。

ドル円、上値の重い展開が継続中。FOMC議事要旨や米当局者発言に注目(5/19朝)

ドル円、上値の重い展開が継続中。FOMC議事要旨や米当局者発言に注目

〇ドル円米指標不冴え、テーパリグ観測後退に米国時間に108.83まで下落
〇ユーロドルコロナ行動制限緩和、ECB早期テーパリング観測に一時約3ヵ月ぶりに1.2234に上昇
〇ドル円、テクニカルには下方向にテクニカルポイント多く下値余地は限られるか
〇ドル円調整一巡か、本日は米当局者発言、FOMC議事要旨に注目
〇本日の予想レンジ:108.70ー109.50

海外時間のレビュー

18日(火)のドル円相場は上値の重い展開。@本邦第1四半期GDP速報値(結果▲1.3%、予想▲1.2%、※前期比)の冴えない結果や、A米4月住宅着工件数(結果156.9万件、予想171.0万件)の予想比下振れ、B米当局者によるハト派的な発言(クラリダFRB副議長は「テーパリング開始は時期尚早」との見解を維持)、C上記ABを背景とした米早期テーパリング観測の後退(米長期金利の伸び悩み)が重石となり、米国時間にかけて、5/12以来となる安値108.83まで下落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間5時30分現在)では、108.90近辺で推移しております。

18日(火)のユーロドル相場は急上昇。@ユーロ圏における新型コロナウイルスの終息期待(制限措置緩和に伴うユーロ圏経済の回復期待)や、AECBによる早期テーパリング観測の高まり(上記@を背景に債券買い入れペースを徐々に鈍化させるとの思惑→欧州債利回り上昇→ユーロ買い)、B米長期金利の伸び悩み(対主要通貨でのドル売り圧力)が支援材料となり、米国時間にかけて、2/25以来、約3ヵ月ぶり高値となる1.2234まで上昇しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間5時30分現在)では、1.2228近辺で推移しております(2/25高値1.2243が射程圏内)。

本日の見通し

先週は米消費者物価指数の伸び率上昇をトリガーに、米早期テーパリング観測再燃→米長期金利上昇の経路でドル高・円安が加速しましたが、今週は米当局者によるハト派的な発言(クラリダFRB副議長やアトランタ連銀ボスティック総裁によるテーパリング議論開始は時期尚早との見解)を材料に対主要通貨でドル売りが進む展開となっております(5/12安値108.59→5/13高値109.79→昨日安値108.83)。

こうした中、本日は次回FOMC(6/15ー6/16)を見極める上で、米当局者発言(セントルイス連銀ブラード総裁やアトランタ連銀ボスティック総裁)と、米FOMC議事要旨(4/27ー4/28開催分。FRBによる米経済・物価動向に対する認識確認)に注目が集まります。ハト派寄りの材料が出てきた場合、一時的にドル売りが強まる可能性はあるものの、下方向には、ボリンジャーミッドバンドや21日移動平均線、一目均衡表基準線等の主要テクニカルポイントを控えていることもあり、余程強いドル売り材料が出てこない限り、下値余地は限定的と予想されます。以上を踏まえ、当方ではドル円の調整一巡(下げ渋る展開)をメインシナリオとして予想いたします。

本日の予想レンジ:108.70ー109.50

注:ポイント要約は編集部

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ドル円日足

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