ドル円、月末実需で一時109円台まで上昇 (4/30午前)

29日午前の東京市場でドル円は上昇後反落。

ドル円、月末実需で一時109円台まで上昇 (4/30午前)

ドル円、月末実需で一時109円台まで上昇

29日午前の東京市場でドル円は上昇後反落。朝方108.93レベルで取引が始まったドル円は、月末の実需とみられるドル買いの動きに公表仲値決定にかけ109.06まで上昇しましたが、その後は108.71まで反落。東京時間正午現在はレベルで取引されています。
日経平均は、昨晩米株式の好調を受け前営業日終値付近で取引が始まりましたが、連休中の本邦一部地域での緊急事態宣言による経済活動低迷懸念や、連休前のポジション縮小の動きに145円安で午前の取引を終了しています。

本邦祝日中は29日未明のFOMC、パウエルFRB議長記者会見、バイデン大統領の施政方針演説と重要イベントが続きましたが、FOMCは声明文でやや景気見通しを上方修正したものの政策変更はなく、パウエル議長はテーパリングについて未だ議論する時期ではないと一蹴、バイデン大統領の演説は想定内の内容と、いずれも「穏当な」結果で終わっています。
ドル円はFOMC後、想定内とはいえFRBのハト派姿勢強調に米長期金利が低下し、108.58まで下げ、さらに本邦祝日のアジア市場では一時108.47まで値を下げました。しかし、欧州時間に入って米長期金利が下げ止まり、米1QGDPの力強い結果に10年債利回りが1.68%まで上昇するとドル円も買い戻され、逆に高値109.22をつけています。
ただ、米長期金利も一方向の上昇ではなく、昨晩ニューヨーク終盤には1.63%台まで低下しています。ドル円は米長期金利の下落にすべて追随はしなかったものの、109円台割れまで下押しして今朝の東京市場につなぎました。

テクニカルにはドル円は、昨日の上昇で21日移動平均線を突破、本日109.22レベルの基準線でぴったり頭を抑えられ、本日は108.93付近で低下中の21日線に絡む動きとなっています。
イベント通過、週末、本邦5連休前で、本日はこの後もポジション調整主体の一日となりそうです。

ドル円、月末実需で一時109円台まで上昇

ドル円日足

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