ドル円、約1ヶ月半ぶり安値圏へ急落。中長期上昇トレンドもついに終了(4/20朝)

週明け19日(月)の外国為替市場でドル円は続落。

ドル円、約1ヶ月半ぶり安値圏へ急落。中長期上昇トレンドもついに終了(4/20朝)

ドル円、約1ヶ月半ぶり安値圏へ急落。中長期上昇トレンドもついに終了

〇ドル円一時一か月半ぶり安値108.01(訂正×108.18)まで下落
〇コロナ感染急拡大、米中対立激化、米早期テーパリング観測後退等が背景
〇ユーロドル米長期金利低下22日のECB前ポジション調整に1.2048まで急伸
〇ドル円テクニカルな弱さ確認、ファンダメンタルズもドル売り材料増える
〇本日5・10日につき公表決定時のドル買い要注意
〇本日の予想レンジ:107.80ー108.60

海外時間のレビュー

週明け19日(月)の外国為替市場でドル円は続落。@新型コロナウイルスの感染急拡大(世界の週間新規感染者数が過去最多の520万人超を記録)や、A米中対立激化懸念(日米首脳会談の共同声明で「台湾」について明記→中国政府は内政干渉として米国及び日本を強く批判)、B上記@Aを背景としたリスク回避の円買い圧力(株安→円高)、C米早期テーパリング観測の後退に伴うドル売り圧力(米長期金利低下→ドル売り)、D高水準に蓄積された円ショートポジションのアンワインド、E市場参加者に注目されていた3/23安値108.40を下抜けたことに伴うストップSELL(ダウ理論における中長期上昇トレンド終了→投資心理悪化)が重石となり、米国時間朝方にかけて、安値108.01(3/5以来、約1ヶ月半ぶり安値圏)まで急落しました。引けにかけて小反発するも戻りは鈍く、本稿執筆時点(日本時間5時20分現在)では、108.18近辺で推移しております。

週明け19日(月)のユーロドル相場は続伸。@米長期金利の低下に伴うドル売り圧力や、A4/22に予定されているECB理事会を前にしたポジション調整(ECB理事会で金融緩和姿勢が幾分後退するとの思惑。フランス中銀ビルロワドガロー総裁が4/14に「PEPPを2022年3月までに終了させることができる」と発言したこと等が背景)、B心理的節目1.2000を突破したことに伴う短期筋のストップBUYが支援材料となり、米国時間朝方にかけて、高値1.2048(3/4以来、約1ヶ月半ぶり高値圏)まで急伸しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間5時20分現在)では、1.2037近辺で推移しております。

本日の見通し

ドル円は一時108.01まで下げ幅を広げるなど、約1ヶ月半ぶり安値圏へと下落しました(前週の安値108.61を大きく下回る展開)。60分足や240分足で強い売りシグナル(一目均衡表三役逆転+200MA割れ)が点灯している他、日足ベースでも一目均衡表三役好転・終了や、ダウ理論の上昇トレンド崩壊(3/23に記録した安値108.40を下抜けたことで中長期上昇トレンド終了)など、テクニカル的な弱さが確認されます。ファンダメンタルズ的に見ても、新型コロナウイルスの感染急拡大および米中対立激化懸念を背景としたリスク回避ムードの再燃懸念や、米早期テーパリング観測の後退を背景とした米長期金利低下→ドル売りの流れなど、ドル売り・円買いを連想させる材料が増えつつあります(過去最大規模に膨らむ双子の赤字もドル売り材料)。以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル円相場の下落をメインシナリオとして予想いたします(節目108.00を割り込む展開を想定)。尚、本日は5・10日となる為、日本時間9時55分の公表相場決定にかけての一時的なドル買い・円売りには注意が必要でしょう。

本日の予想レンジ:107.80ー108.60

注:ポイント要約は編集部

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ドル円日足

オーダー/ポジション状況

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