ドル円、テクニカル主導で約2ヵ月半ぶり高値圏へ。ドル高基調が継続(2/3朝)

2日(火)の外国為替市場でドル円は続伸。

ドル円、テクニカル主導で約2ヵ月半ぶり高値圏へ。ドル高基調が継続(2/3朝)

ドル円、テクニカル主導で約2ヵ月半ぶり高値圏へ。ドル高基調が継続

〇ドル円株価回復によるリスク選好の円売り、米追加経済対策期待に一時105.18まで上昇
〇ユーロドル続落、冴えないEU4QGDP、米長期金利上昇等に約2か月ぶりの1.2011まで下落
〇ドル円テクニカルの地合い強いが200日線が控え一段の上昇は難しいか
〇ミャンマーめぐる地政学リスクの米中関係への波及、世界的ロックダウン長期化等も重石
〇ドル円相場の下落をメインシナリオとして予想、本日の予想レンジ:104.60ー105.40

海外時間のレビュー

2日(火)の外国為替市場でドル円は続伸。@株式市場の堅調推移を背景としたリスク選好の円売り圧力(米ゲームストップ株や銀価格の急落を受けて、先週来続いた投機的な動きが収束に向かうとの期待感→投資家心理の改善)や、A米長期金利の上昇を背景としたドル高圧力(米株上昇→米長期金利上昇→ドル高)、Bテクニカル的な地合いの強さ、Cバイデン新政権による追加経済対策への期待感が支援材料となり、米国時間にかけて、昨年11/12以来、約2か月半ぶり高値となる105.18まで上昇しました。引けにかけて小反落するも下値は堅く、本稿執筆時点(日本時間5時15分現在)では、105.08近辺で推移しております。

2日(火)のユーロドル相場は続落。@ユーロ圏10ー12月期GDP速報値(結果▲0.7%、予想▲1.0%、前回12.4%、前期比)の冴えない結果(市場予想を上回るもマイナス成長に陥ったことが嫌気)や、A欧州各国のロックダウン長期化懸念、B欧州当局者によるユーロ高牽制の思惑、C米長期金利の上昇が重石となり、米国時間午後にかけて、昨年12/1以来、約2ヵ月ぶり安値となる1.2011まで下落しました。引けにかけて小反発するも上値は重く、本稿執筆時点(日本時間5時15分現在)では、1.2019近辺で推移しております。

本日の見通し

ドル円は2/1に心理的節目105.00を突破すると、昨日は一時105.18まで上昇しました(昨年11/12以来、約2か月半ぶり高値圏)。強い買いシグナルを示唆する三役好転や、ボリンジャーバンド上限に沿って上昇を続けるバンドウォークも点灯するなど、テクニカル的な強さが確認されます。但し、上方には市場参加者に注目されている200日移動平均線(105.59)が控えている為、ここからの更なる上昇は容易では無いと考えられます(余程強いドル買い材料が出てこない限り、105円台半ばに向けて戻り売りが出易い状態。RSI等のオシレータ系インジケータに過熱感が見られることも、短期筋のショートエントリーを誘う可能性あり)。ファンダメンタル的に見ても、ミャンマーを巡る地政学的リスクの高まり(ミャンマー国軍のクーデターを受けて米国は制裁復活を示唆→米中関係に影響を及ぼす可能性あり)や、新型コロナウイルスの変異種拡大(世界的なロックダウンの長期化懸念→世界経済の更なる下押し懸念)など、ドル円の上値を抑制する材料(リスク回避に繋がり易い材料)が散見されます。以上を踏まえ、当方では引き続き、ドル円相場の下落をメインシナリオとして予想いたします。

本日の予想レンジ:104.60ー105.40

注:ポイント要約は編集部

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